도시샤 코리아 연구센터

알림
KCKS 第104回 研究会(シン・ヒョンオさん)

■第104回研究会のご案内━━━━━━━━━━━━━━━━━

日 時 : 2025年 11月 7日(金) 18~20時

場 所 : 同志社大学新町キャンパス  新創館 2階会議室

報告者:シン・ヒョンオさん(立命館大学国際関係学部授業担当講師)

タイトル:韓国非常戒厳令に対する憲法裁判所決定について

■ 連絡先━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京都コリア学コンソーシアム(KCKS)
(メール) info@kyoto-korea.net
( H P ) https://kyoto-korea.net/

category: KCKS , イベント情報

KCKS 第103回 研究会(朴峻喜さん)

■第103回研究会のご案内━━━━━━━━━━━━━━━━━

日 時 : 2025年 10月 3日(金) 18~20時

場 所 : 同志社大学新町キャンパス  新創館 2階会議室

報告者:朴峻喜さん(同志社大学社会学部産業関係学科助教)

タイトル:非正規雇用問題の解決に向けて―韓国・釜山地下鉄清掃労働者の事例

■ 連絡先━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京都コリア学コンソーシアム(KCKS)
(メール) info@kyoto-korea.net
( H P ) https://kyoto-korea.net/

 

category: KCKS , イベント情報

国際学術シンポジウム「ウトロからみた世界」

※本シンポジウムはウトロ・アートフェスティバル2025(UAF2025)の一環として開催されます。同志社大会場での展示についてはこちらをご覧ください。

 


フライヤー(A4)

 

日時:2025年11月2日(日) 午後2:00~5:30
場所:同志社大学今出川キャンパス良心館RY107
主催:京都コリア学コンソーシアム
主管:同志社コリア研究センター
共催:ウトロ・アートフェスティバル2025実行委員会同志社大学都市共生研究センター(MICCS) グローバル地中海地域研究プロジェクト
協力:フリードリヒ・エーベルト財団 (FES)
言語:日本語(コリア語の同時通訳を提供します)

 

【趣旨】
ウトロ――その歴史的経験が提起する問題は無数に無数にあります。植民地主義、戦争、差別、レイシズム、階級、ジェンダー、離散、定住、土地、生活、コミュニティ、闘争、人権、支援、連帯、記憶、記録……。本シンポジウムを、ウトロ・アートフェスティバル2025(UAF2025)の関連行事として企画するにあたって、私たちは、ウトロを理解し、そのうえでウトロが投げかてくるさまざまな問いを受け止め、ともに考える場をつくりだすことが重要だと考えました。単純なウトロ特殊論でも、ウトロに論及しなくても言えるような一般論でもなく、ウトロ固有の歴史性と向き合うことから見えてくる世界を、開かれたかたちで提示する。そのような意味を込めて、本シンポジウムのタイトルを「ウトロからみた世界」としました。なお、ここで「世界」とは、「世界地図」のようにあらかじめ客観的なスケールが定まった「世界」を意味するのではなく、ミクロな世界もグローバルな世界も含む概念で、ウトロから見えてくるもの、というぐらいの広い意味で使っています。1回のシンポジウムでその全てを論じ尽くすことはできませんが、参加者がさまざまな課題を自らのものとして持ち帰り、今後の可能性へとつなげていく場にしたいと考えています。

 

【プログラム】

1. 趣旨説明

2. 発表

  • (1)中村一成(ジャーナリスト)
  • 「ソムード(抵抗):植民地主義の澱から共生のまちへ」
  • (2)孫片田晶(立命館大学)
  • 「ウトロの運動:力が生まれる、人が連なる」
  • (3)具良鈺(弁護士)
  • 「在日コリアンに対する文化的ジェノサイド:アジア人権裁判所を夢見て」
  • (4)森千香子(同志社大学)
  • 「スラムの闘い、その過去と現在:欧州の経験から」
  • 司会:板垣竜太(同志社大学)

3. パネルディスカッション

4. 質疑応答

 

【プロフィール】

中村一成(なかむら いるそん)

ジャーナリスト。在日外国人をとりまく人権、在日朝鮮人運動、レイシズムなどの問題を中心に書きつづけてきた。ウトロに長年通ってまとめた『ウトロ ここで生き、ここで死ぬ』(三一書房、2022年)のほか、『思想としての朝鮮籍』(岩波書店、2017年)、『今日に抗う』(三一書房、2024年)など著書多数。

 

孫片田晶(そん かただ あき)

立命館大学准教授。専門は国際社会学、人種・エスニシティ研究、多文化共生論。関連した論著として、孫片田晶「連帯と位置性:ウトロの運動における深い関わり合いから」(『移民研究年報』30, 2024年)、全ウンフィ・孫片田晶「出会いの場を残し、発信する:ウトロ平和祈念館」(『コリアン・スタディーズ』12、2025年)がある。

 

具良鈺(く りゃんおく)

法務法人世宗、弁護士。ウトロで生まれ育ち、弁護士となり、現在は国際人権法の領域で研究を進めている。論文に「在日同胞の国籍はく奪に関する日本の国際法違反」(韓国司法発展財団『司法』68、2024年)、「ウトロ放火事件とヘイトクライムを通じてみる日本の国際人権法違反と今後の課題」(大韓弁護士協会『人権と正義』515、2023年)、共著にHate Speech in Japan( Cambridge University Press, 2019)などがある。

 

森千香子(もり ちかこ)

同志社大学教授。国際社会学、都市社会学を専門とし、移民やレイシズムを主題にパリ郊外、ブリュッセル、ニューヨークなどで調査をおこなってきた。著書に『排除と抵抗の郊外』(東京大学出版会、2016年)、『ブルックリン化する世界』(東京大学出版会、2023年)がある。

 

問い合わせ先

ウトロ・アートフェスティバル2025(UAF2025) at 同志社

ウトロ・アートフェスティバル2025(UAF2025)は、ウトロ平和祈念館ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、そして同志社大学を会場に、2025年10月10日(金)~11月10日(月)の1ヵ月間開催されます。本ページは、同志社大会場での行事について紹介します(文化公演以外は全て無料です)。

  

 

スケジュール

 

 

展示I コルゲクリム

アーティスト:生命平和美術行動(洪成潭、全情浩、洪成旻、朴成愚、朴泰奎、全惠玉)

タイトル:「咲け!タンポポ (피어라! 민들레)」(2025, 1100x700cm)

期間:2025年10月10日(金)-11月10日(月)

場所:扶桑館西側壁面

全長11メートルに及ぶ巨大なコルゲクリム(掛絵)は、植民地主義・戦争・ファシズムによって生じたディアスポラの過酷な歴史を描きつつも、在日コリアンが抑圧と差別の苦しみを乗り越え、共生と共存の道を模索する姿を描く。そして、尹東柱の「星を歌う心」によって、皆がともに歩む和解と平和への希望と互恵のメッセージを象徴的に表現する。

(C)Activist Art for Life & Peace

 

展示II 現代美術

アーティスト:キ・スルギ | 崔智睦

期間:2025年10月11日(土)-10月22日(水)

展示時間:各日09:00-18:00

場所:寒梅館 ギャラリー(地下1階)

(C)KI Seulki

キ·スルギ (KI Seulki)

「When we were most beautiful」 (国際芸術祭「あいち」地域展開事業「なめらかでないしぐさ 現代美術 in 西尾」、2023)

キ·スルギは、茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」に着想を得て、「もしも詩人·尹東柱が亡くならなかったなら、彼女と出会っていたかもしれない」という仮定のもとに、尹東柱の写真や詩集『空と風と星と詩』を、茨木のり子の暮らしの記録と並置する。これにより、戦争によって無慈悲に引き裂かれた二人の若者の、ありえたかもしれない出会いを描き出している。

 

(c)CHOI Jimok 

崔智睦(CHOI Jimok)

「高いところから低いところへ」、可変式インスタレーション、2025

彼は白い布を水のような形に切り、それらを再構成する。この絶え間ない解体と再構築により、ギャラリーの壁を横切り床へと流れるような軌跡が生まれ、水の動きを想起させる。この作品は、ディアスポラ(離散民)である在日コリアンの国境を越えた生活を視覚化したパフォーマンスであり、彼らの粘り強い抵抗と共存を象徴している。水は、生命を表し、境界線として機能し、『道徳経』に記述されている水の哲学的価値を反映する多面的なメタファーとして用いられている。

  

ゲリラパフォーマンス

アーティスト:崔智睦(CHOI Jimok)

日時:10月11日(土) 12:30-13:00

場所:明徳館前広場

(c)CHOI Jimok 

  

尹東柱詩碑献花式

※文化公演の前に尹東柱詩碑への献花式を開催します。

日時:2025年10月11日(土) 14:00-14:30

場所:尹東柱詩碑前(ハリス理化学館西側)

 

文化公演「キョル」

※詳細は下記リンクを参照

文化公演「결キョル」-つながる心

日時:2025年10月11日(土) 15:00-18:00

場所: 寒梅館 ハーディーホール

出演:

  • 京都朝鮮中高級学校、ウトロ農楽隊、京都朝鮮歌舞団、
  • サンタナ学園、明徳高等学校、川口まゆみ、
  • Art Unit KOREA x JAPAN、金元中、MMM、金学権

チケット予約はこちらへ

 

国際学術シンポジウム「ウトロからみた世界」

※詳細は下記リンクを参照

国際学術シンポジウム「ウトロからみた世界」

日時:11月2日(日) 14:00-17:30

場所:良心館 RY107教室(1階)

発表者:

  • 中村一成(ジャーナリスト)
  • 具良鈺(弁護士)
  • 孫片田晶(立命館大学)
  • 森千香子(同志社大学)

 

公開研究会「人/種主義を抜け出たディアスポラ」

場所:同志社大学新町キャンパス新創館2F会議室

使用言語:日本語

Zoomでも参加できます(下記より登録してください)https://us06web.zoom.us/meeting/register/Ov6ikV_iTAqVM9QxiycOgQ

 

タイトル:人/種主義を抜け出たディアスポラ:コリアン・ディアスポラの記録/文学に表れた非人間的存在

 

講演者:申知瑛(しん じよん)[延世大学校比較文学協同課程・教授*]

  • * 近著『コロニアル・エンカウンター 比較に抗して:1945年前後の朝鮮、台湾、日本の対話的テクストを読む』(勁草書房、2024年)
  • * 関連参考論文:申知瑛「比較から近接地帯へ:専有された労働と非/人間動物の逃亡」『動物のまなざしのもとで:種と文化の境界を問い直す』(勁草書房、2022年)

 

コメンテーター:保井啓志(やすい ひろし)[同志社大学*]

  • * 関連著書『権利の名のもとに:イスラエルにおける性的少数者の権利と動物の権利』(東京大学出版会、2025年)

 

概要:

 コリアン・ディアスポラ研究と非人間存在論、特に批判的動物(権)論の接点は、どのように見出すことできるのか。本発表は、こうした大きな問いのなかで「脱北亡命高麗人」の記録/文学で表象される非人間的存在と在日朝鮮人にかかわる表現に焦点を合わせる。これは人/種主義(植民地主義と人種主義、そしてヒトという種を特権的に位置づけ人間とみなされない存在を差別する「種差別主義」を合わせた用語)から脱したディアスポラ研究を模索することでもある。また本発表では、植民地期に炭鉱に強制動員された朝鮮人と非人間動物の関係に注目した既発表論文の連続線上でこうした主題を扱うことによって、植民地主義と人種主義そして種差別主義を串刺し的に批判しうる方法を考える。

 

主催:グローバル地中海地域研究同志社拠点「レイシズムと植民地主義」研究班、同志社コリア研究センター