【日時】:2025年7月12日(土)、10:00~18:30
【場所】:同志社大学・烏丸キャンパス志高館1階会議室
【趣旨】
日韓国交正常化から60年、両地域を行き来する人とモノは増大してきた。それにともない、知の交流も、共同研究、雑誌、フォーラム、連帯運動などの場において、進展してきた。今回の公開ワークショップでは、1960年代後半から2000年代にかけての7つの事例を取り上げ、日韓の知が、東西冷戦と脱植民地主義をどのように考え、問うてきたのか、そこでなされた議論や問いが、今日の日本と朝鮮半島、さらには東アジア、世界において、いかなる意味を持つのかを、参加者とともに考えたい。
【プログラム】
10:00 開会の挨拶
10:10-11:10 太田修「越境する在韓被爆者と日本の連帯運動-孫貴達の「密航」と厳粉連・林福順の「渡日治療」の試み-」
11:10-12:10 朴三憲「1970年代「朝鮮半島研究者」の韓国論-田中明を中心に-」
12:10-13:10 休憩
13:10-14:10 金仁洙「アジアの冷戦学術の磁場と1970~80年代における日韓知識人の交流」
14:10-15:10 趙秀一「在日知識人が構築した連帯の公論場『季刊 三千里』」
15:10-15:20 休憩
15:20-16:20 洪宗郁「脱植民的植民地研究の原点」
16:20-17:20 戸邉秀明「荒井信一の「植民地責任」に到る道-1990年代以降の東アジアにおける知的交流のなかで」
17:20-18:20 沈正明「ナショナリズム批判という文脈から見た日韓知識人の交流」
【主催】:科研基盤(B)「日韓国交正常化後の社会・文化領域における日韓諸関係に関する基礎的研究」(課題番号:24K00115)
【共催】:同志社大学人文科学研究所・第9研究班「20世紀日朝関係史の総合的研究」/同志社大学コリア研究センター/同志社大学グローバル・スタディーズ研究科
【連絡先】:太田修研究室(oota@mail.doshisha.ac.jp)
日時・場所
日時:2024年11月30日(土) 13:30~17:30(受付開始13:00)
場所:同志社大学今出川キャンパス良心館 RY地1教室
(対面のみ、無料、申込不要)
プログラム
趣旨説明
講演
コメント
司会
パネルディスカッション、質疑応答
趣旨
「拒否します」――1980年9月、この一言とともに、ある在日朝鮮人が指紋押捺を拒否した。自らの考えに基づくこの単独の不服従行為は、それに共鳴した無数の外国人に伝播し増殖し、同調者を巻き込んでいくなかで、やがて外国人管理体制を根底から揺るがす「ひとさし指の反乱」へと転化していく。1985年、拒否者は全国各地で1万人を超え、のちに制度を変えさせる大きな力を生み出していった。
大量拒否から約40年が経過した現在、抵抗の記憶は忘却の一途をたどっている。はたしてかれらの闘いは、指紋制度の撤廃とともに「終わった」のだろうか?外登法がなくなり入管法に一元化されたからといって、戦後日本国家が「外国人」に対して向けてきたまなざしは本質的には変わっていない。だとすれば、当時、社会を変えたいと本気で考えたかれらが何を目指し、どのように闘ったのか、その軌跡を振り返ることは、豊かな運動史を再構築し、今を生きるわたしたちがその遺産を継承し発展していくための重要な機会となるだろう。
本企画では、長きにわたり運動を牽引した朴容福さん(朝鮮人拒否者)、ロバート・リケットさん(アメリカ人拒否者)、徐翠珍さん(中国人拒否者)を招き、それぞれの視点と経験に沿って当時の運動を振り返っていただく。さらには、自治体労働者の立場から運動に取り組んだ水野精之さん、そして運動にとって「敵手」であった法務省入国管理局に当時務めていた水上洋一郎さんからコメントをいただくことで、複数の観点から運動を捉えなおす場としたい。
主催:
連絡先:
【共催行事案内】
★同志社大学日朝関係史講座特別シンポジウム
「関東大震災朝鮮人虐殺から100年~歴史と今を考える~」
●日時:2023年10月13日(金)18:25開始 20:25終了予定
●場所:同志社大学今出川キャンパス良心館地下1教室
●参加費:なし
●内容
<第1部:基調講演>
-講師
・鄭永寿先生(朝鮮大学校・講師)「在日朝鮮人運動による関東大震災朝鮮人虐殺の真相究明、責任追及」
・西村直登先生(同志社コリア研究センター ・嘱託研究員)「関東大震災下の朝鮮人安否調査」
-司会進行:板垣竜太先生(同志社大学・教授/当団体顧問)
<第2部:ディスカッション、学生スピーチ>
◆主催:同志社大学KOREA文化研究会、同志社コリア研究センター
◆共催:立命館大学朝鮮文化研究会、京都大学コリアン学生の集い
*詳細は、チラシ(画像)をご覧ください。
趣意文:
日時:2023年09月22日(金)18:00-21:00(17:30開場)
会場:remo / コーポ北加賀屋(大阪市住之江区北加賀屋5-4-12)
*地下鉄四つ橋線北加賀屋駅より徒歩5分
参加:無料
ゲスト:
ききて:
参考:
共催:同志社コリア研究センター・釜ヶ崎史料研究会・記録と表現とメディアのための組織(remo)
JSPS科研費:基盤研究(B)20H01330 (同志社大学人文研・第9部門研究); 基盤研究(B)22H00910
お問い合わせ:090-6053-7214 / hartak76@gmail.com (原口)
アーティスト・飯山由貴の映像作品《In-Mates》が、東京都人権部によって上映禁止となったできごとは、私たちに何を問いかけているのか? 本作は、戦前に都内の私立精神病院に入院していた2人の朝鮮人患者の診療日誌のことばをモチーフに、ラッパー・詩人のFUNIの声と身体を映像化したものである。都は「関東大震災時の朝鮮人虐殺」を歴史的事実とすることへの懸念などを理由に上映を禁止した。これは現代の検閲権力が、在日コリアンの経験の歴史と現在を作品として形にすることにまで及んでいることを示す、深刻な事態である。
今回のイベントでは、飯山由貴とFUNIをお招きして、≪In-Mates≫(2021年)と、その後制作された≪家父長制を食べる≫(2022年)の上映、シンポジウム、FUNIのパフォーマンス公演を行なう。この映像作品と検閲を複数の観点から読み解き、ともに考える場としたい。
第1部
(1) 上映《In-Mates》(監督=飯山由貴;2021年;オンライン版26分50秒; 写真=金川晋吾)
(2) 同時上映《家父長制を食べる》(監督=飯山由貴;2022年; 13分07秒; 写真=金川晋吾)
第2部
趣旨説明:北原恵
トーク:飯山由貴 × FUNI
鄭暎惠「文化的ジェノサイドと世代間伝達トラウマ」
板垣竜太「批判的コリア研究の視点から」
パネルディスカッション:菅野優香、鄭暎惠、板垣竜太、北原恵、飯山由貴、FUNI
パフォーマンス:FUNI
プロフィール
飯山由貴(アーティスト)
映像作品と共に記録物やテキスト等から構成されたインスタレーションを制作。記録や人への取材を糸口に個人と社会および歴史との相互関係を考察する。多様な背景を持つ市民や支援者、アーティスト、専門家と協力し制作を行う。
FUNI(ラッパー・詩人)
2002年よりKP(コリアンパワー、コリアンプライド)のmcとして活動。エスニックマイノリティーであることをポジティブにラップした。以降、傾聴を取り入れたラップワークショップを少年院、朝鮮学校などで実施。
鄭暎惠(社会学者)
板垣竜太(同志社大学教員・朝鮮史研究)
菅野優香(同志社大学教員・映像研究)
北原恵(FGSSセンター嘱託研究員/大阪大学元教員・美術史)
主催
同志社大学フェミニスト・ジェンダー・セクシュアリティ研究センター (FGSS)
同志社大学都市共生研究センター(MICCS) グローバル地中海地域研究プロジェクト
同志社コリア研究センター
連絡先 inmates2023@gmail.com