第14回立命館大学コリア研究センター(RiCKS)国際シンポジウム
「朝鮮戦争を検証する―停戦60年目」
※参加費無料、事前申込不要、逐次通訳あり
<シンポジウムの趣旨>
本シンポジウムは、2009年11月に立命館大学コリア研究センター(以下、当センター)と東国大学北韓学研究所が締結した学術交流協定に基づいて行われ る。当センターでは元来、「21世紀東北アジア時代構想」研究を中核事業として位置付けており、現在はR-GIRO研究プログラム「東北アジア・朝鮮半島 と日本の疎通と協働―平和構築の視点から」のサブ・プロジェクトとして安全保障研究を進めている。近年は「東北アジアの安全保障と信頼醸成」をテーマに、 朝鮮半島平和体制構築を中心とする東北アジアの平和と安保協議体制の発展可能性についてリサーチおよび研究会を重ねてきた。特に、東国大北韓学研究所との 協定締結以来、東北アジアにおける安全保障問題や韓国・日本などの対北政策を中心に活発な議論を行い、着実に成果を積み重ねている。
11月23 日(土)開催の本シンポジウムは、今までの研究成果を踏まえて「朝鮮戦争60周年」に関連した最新の報告を行うことを計画している。東北アジア平和構築・ 安全保障体制のうち、最も重要なテーマの一つが朝鮮戦争をどのように終結させ平和共存体制に移行するべきかという問題である。世界で唯一“冷戦”が続いて いる朝鮮半島の構造を規定しているのは朝鮮戦争である。この構造の徹底解明にメスを入れなければ根本認識のパラダイム転換は成しえない。従来国際政治学的 な文脈で語られるこのテーマについて、本シンポジウムではあえて社会学や人文学的視点を持ち込むことで、より多元的に朝鮮戦争の継続/終結の意味するとこ ろを議論したいと考える。
<プログラム>
開会式
開会の挨拶:勝村誠(立命館大学コリア研究センター長)
共催者の挨拶:高有煥(東国大学北韓学研究所所長)
第1部 報告とコメント
司会:佐々充昭(立命館大学)
報告①
鄭栄桓(明治学院大学教養教育センター准教授)
「『長い朝鮮戦争』と在日朝鮮人運動」
報告②
朴喜辰(東国大学北韓学研究所研究教授)
「朝鮮戦争が引き起こした分断家族と平和不在の暮らし」
コメント①
朴淳成(東国大学北韓学科教授)
コメント②
綛田芳憲(北九州市立大学外国語学部 国際関係学科准教授)
5分休憩
第2部 報告とコメント
司会:姜聲允(東国大学北韓学研究所初代会長)
報告③
鄭雅英(立命館大学経営学部教授)
「中国朝鮮族と朝鮮戦争」
報告④
高有煥(東国大学北韓学科教授)
「停戦協定の平和協定への転換問題」
コメント③
王柯(神戸大学国際文化学部教授)
コメント④
金榕炫(東国大学北韓学科教授)
第3部 総合討論
司会:徐勝 (立命館大学コリア研究センター研究顧問)
パネリスト:姜聲允、高有煥、朴喜辰、鄭雅英、鄭栄桓、朴淳成、綛田芳憲、王柯、金榕炫
通訳:松井聖一郎・金静愛
<お問い合わせ先>
立命館大学コリア研究センター(RiCKS)
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1 修学館2F
TEL 075-466-3264 (内線3228)
FAX 075-466-3247
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category: シンポジウム