9月19~20日の両日に渡り、韓国の国際比較韓国学会、仁荷大学校韓国学研究所とともに、国際学術大会 「東アジアの他者認識と東アジア言説の課題」を開催しました。翻訳・通訳も交えながら、活発な討論がなされました。
国際学術大会 「東アジアの他者認識と東アジア言説の課題」
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日時: 2014年9月19日(金)15:00~18:00、20日(土)10:00~18:00
場所: 同志社大学弘風館地下会議室
主催: 国際比較韓国学会・仁荷大学校韓国学研究所・同志社コリア研究センター
入場無料・申込不要
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●第1部 京都留学生の文学世界に表れた東アジアの他者認識(9月19日、15:00~18:00)
基調講演「京都留学時代の鄭芝溶と詩作-植民地下の分裂を抉り出す―」(太田修、同志社大学)
報告①「『学潮』にみる京都の留学生社会と文学―『学潮』第2号の紹介を中心に―」(鄭鍾賢、仁荷大学)
報告②「大文字の尹東柱と抵抗性の深度」(張哲煥、延世大学)
報告③「金煥泰批評の有機体的問題設定」(呉瀅燁、高麗大学)
●第2部 東アジアの他者表象と文化翻訳(9月20日、10:00~16:00)
基調講演①「‘私’が達成すべき‘彼’の完成―東アジア人の他者認識と冒険のある地点について―」(鄭明敎、延世大)
報告①「ラインの彼方、他者の発見―玉川一郎の『京城・鎮海・釜山』(1951)にみる空間性と他者認識を中心に―」(朴俊炯、仁荷大学)
報告②「東アジアの文化芸術に対するフランスの重層的観点―ケ・ブランリ美術館(Musée du Quai Branly)の事例を中心に―」(鄭義鎭、祥明大学)
(昼食)
基調講演②「死を記憶する―金素月の場合―」(金萬秀、仁荷大学)
報告③「植民地期の日朝合作映画について―今井正/崔寅奎の『望楼の決死隊』(1943)・『愛と誓ひ』(1945)を中心に―」(渡辺直紀、武蔵大学)
報告④「『女子読本』と張志淵の翻訳」(徐黎明、南京大学)
報告⑤「二つの『血の涙』―日韓同名小説を通じて見る対外認識―」(和田とも美、富山大学)
●第3部 東アジアの近代についての思惟―後進性・植民地性・普遍性―(16:30~18:00)
報告①「進化、後進性、第1次世界大戦」(金東植、仁荷大学)
報告②「倒錯的普遍と近代の決算」(趙強石、仁荷大学)
報告③「周辺の近代―南北朝鮮の植民地半封建論を再考する―」(洪宗郁、同志社大学)