KCKS 京都コリア学コンソーシアム
≪第96回研究会 開催のお知らせ≫
■ ご案内━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日 時 : 2024年 11月 8日(金) 18~20時
場 所 : 同志社大学新町キャンパス 新創館2階 会議室
報告者:申知瑛(シン・ジヨン) 延世大学比較文学協同課程
タイトル:『コロニアル・エンカウンター 比較に抗して』(2024年)の論点とその後の展開
※説明:
最新の著作である『コロニアル・エンカウンター 比較に抗して:1945年前後の朝鮮、台湾、日本の対話的テクストを読む』(勁草書房、2024年、https://www.keisoshobo.co.jp/book/b648964.html)の論点を報告します。この本は、植民地期から解放直後における朝鮮・台湾の出会い=接触を、記録/文学(自伝的小説、座談会、手紙、日記、風聞、チラシ、ルポルタージュなど)を通じて分析しました。植民者と被植民者の関係だけではなく、被植民者の間/中の関係に焦点を当てて、暴力・支配の中でたえまなく比較され差別されながらも、不/可能ながら存在した被植民者たちの共鳴と連帯、抵抗の身振りを拾いあげようとしました。また、現在取り組んでいるテーマとして、解放後における朝鮮半島のマイノリティーと在日朝鮮人の記録/文学に現れている動物と女性の関係に焦点を当てた研究の問題意識を紹介します。
※プロフィール:
延世大学比較文学協同課教授。朝鮮の近現代文学。東アジアの流民・難民の記録文学。
主著(単著)として、『不/在の時代』(ソミョン出版、2012、韓国語)『マイノリティー・コミューン』(ガルムリ、2016、韓国語)、『コロニアル・エンカウンター 比較に抗して』(2024)があり、最近の編著として『収容・隔離・剝奪』(責任編集、西海文集、2024、韓国語)があり、その他、著書・論文多数。
■ 連絡先━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
京都コリア学コンソーシアム(KCKS)
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