同志社コリア研究叢書3『日記からみた東アジアの冷戦』を刊行しました。もとになっているのは2016年3月5日に開催したシンポジウムですが、2016年度事業として新たに編集しました。紙媒体のものは少数部しか刷っていませんが、インターネットで全文ダウンロードできるようにしてありますので、そちらをご覧ください。
編者:板垣竜太・鄭昞旭
タイトル:『日記からみた東アジアの冷戦』
発行者:同志社コリア研究センター
冊子形態:A5判、並製、横書、316頁
ISBN:978-4-907634-02-5
発行日:2017年3月24日
目次:
はじめに (板垣 竜太・鄭 昞旭)
第1部 解放と分断そして〈熱戦〉
1. 林獻堂日記にみる台湾脱植民地化の隘路 ―あるいは、可能性としての「分散の法」― (駒込 武)
2. 朝鮮戦争下のある労働者の生活 ―二つの社会、恐怖、平和への焦がれ― (太田 修)
3. リュックのなかの手帖 ―越北した言語学者・金壽卿の朝鮮戦争と離散家族― (板垣 竜太)
4. 中国朝鮮族の弁士・海元の生涯と日記 ―毛沢東時代を中心に― (廉 仁鎬)
第2部 〈反共〉の時代経験
5. 「反共国民」として生きる ―4人の日記を通じてみた1970年代韓国大衆の政治意識― (李 松順)
6. 開発独裁期における農民の経済的生存戦略再考 ―資本主義-小農社会の接合の一端― (安 勝澤・李 成浩)
7. 「自伝文集」の出版と社会的アイデンティティーの形成 ―金珖燮『私の獄中記』(1976)を事例に― (金 成姸)